季節の花苗の育て方

植え付け

お店で売られている状態のビニールポットから抜いて、植え付ける作業をします。

花壇などの露地植えは土壌改良をします。

鉢植えなら、花苗用の培養土と鉢底石を用意します。

露地植えも鉢植えも草花用肥料と粒状薬剤を入れておくと効果的です。入れ方、規定量は製品説明書を参考に。

露地が乾燥している時は、苗を据える前の植え穴に水を入れると良いでしょう。

培養土と苗の間に隙間が無いように、埋め戻します。

植え付け後は灌水をします。

鉢植えはお花の種類や季節によりますが、2~3日養生をし、徐々に日光と環境に慣します。

特に露地の場合、酷暑期の日当たりは植物にとって厳しい環境なので、植え付け作業は避けましょう。

新しく根が活動し、生育を始めれば植え付けは成功です。

植え付け後の管理

しっかり植え付けていれば肥料と薬剤が効いて、シーズンはそれなりに咲き通してくれますが、より多く、より長く楽しむために必要な作業です。

・ 花がら摘み…随時

・ 追肥…固形肥料を1ヶ月ごと、または液肥を7~10日ごと。

・ 病害虫の薬剤散布…1ヶ月程度を目処に追加する。

~お花選びに迷ったら~

植物はそれぞれに好きな環境が違います。自生地がベストな環境です。

花壇や、鉢を飾る場所を観察し、その環境を好む種類を選びましょう。

日当たり~日陰、乾燥地~湿潤地、それぞれにレベルがあり、組み合わせもあり、加味される要素もあり、複雑です。”日当たりを好む”と、”日陰でも大丈夫”の二択が考えやすく、失敗も少ないでしょう。

樹木の育て方

植え付け
・苗木の根鉢の1.5~2倍の植穴を掘ります。
・掘り上げた土に堆肥、肥料等を混ぜ合わせます。
・混ぜ合わせた土を植え穴に少し戻します。
・苗木を植え穴に入れ、傾き等に注意し廻りに土を入れていきます。
 その時に、水をたっぷりあげながら、土をしっかり入れていきます。
・植えた木の廻りを少し高く盛り、水鉢をつくり整地して完了です。

水やり
樹種や時期、鉢植えや地植えにより潅水頻度や潅水量は異なります。
成育期の春や、暑い夏場はたっぷり。
寒い冬場は休眠しているので控え目に。
木や土の状態をよくみてあげる事が大事です。

剪定
樹種によって剪定の時期は異なりますが、おおまかに落葉樹は冬期、常緑樹は春、初夏、初秋が目安です。

施肥
肥料を与える時期も樹種によって異なりますが、主には、芽出しの春、お花の咲いた後のお礼肥、寒い時期の寒肥になります。

消毒
新芽が出る春先から夏場にかけて、害虫や病気が出やすい時期です。
殺虫・殺菌剤を定期的に散布するとよいです。薬剤は、害虫、病気のターゲットにより異なります。適時に適切な薬剤をローテーションで散布してあげると効果的です。

観葉植物の育て方

鉢を置く場所の環境と相性の良い植物を選ぶと良いでしょう。

それぞれの種類で好む<光量> <温度> <湿度>を整えること。
換気、空気の流れも大切です。

光量

窓際の明るさと部屋の中央では光量がかなり違います。

蛍光灯(昼光色)で明るさを少し補うこともできます。

温度

冬の寒さには耐えられない観葉植物がほとんどです。種類それぞれに適した温度を知っておきましょう。

5月から10月位で最低気温が18度以上あれば時々外に出してあげるのも良いです。注意点は強い直射日光にあてないこと。
耐陰性が強く、室内でも育つ種類の植物は強い直射日光は葉っぱを痛める可能性があります。

また、急激な環境の変化は植物にとってストレスです。葉っぱを落としたり元気がなくなったりする事があります。環境に慣れるように徐々に外に出してあげましょう。

湿度

一般的には湿度50~60%が基準とされていますが、生育に適した湿度は種類によってかなりの差があります。

高湿度を好む種類には加湿器を使ったり、霧吹きをこまめにしてあげましょう。

日常の管理と植え替え

水やり

土の状態を見ながらあげてください。

しっかり乾いて、鉢底から水が抜けるくらいが基本です。

乾き具合、潤いの好みは植物の種類に依って様々です。

3日に1回とか、1週間に1回とか、一律で考えずに状況の観察が大切です。

植え替え

鉢の中で根がしっかり張ったら植え替えを考えましょう。   
作業適期は最低気温が15℃以上になり活動期に入る5~6月です。

気温が高過ぎたり、低すぎたりで活動が落ちる時は、植え替え等のストレスは避けましょう。

病害虫

なるべく病害虫にかからない為に、環境を整えて健康的に育ててあげることが大切です。

活力剤やニームなどのハーブ製剤なども取り入れると良いかもしれません。

小ぶりなサイズの観葉植物なら、土に混ぜるタイプの粒状薬剤も便利です。臭いが気になる方は表面には撒かず、穴を掘って薬剤をいれ、しっかり土で封をしてください。